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「部下には頼めません」そりゃ誰も助けに来ないわけだよ…ある朝動けなくなった45歳課長が発した"うつ未満"の限界サイン

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男性の後ろ姿
「会社の前まで来て、足が動かなくなった」。そう話してくれたのは、45歳の男性でした(写真:bee/PIXTA)
  • 中島 輝 心理カウンセラー
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岩田さんに最初に取り組んでもらったのは、目標管理でも時間管理でもありませんでした。

「頼る」という行為の意味を、書き換えることです。

心理学では、これを「リフレーミング」と呼びます。同じ事実を、別の枠組みで見直す技法です。

岩田さんにとって「人に頼る」は、「能力不足の露呈」でした。だから絶対にできない。

そこで私はこう聞きました。

「家で、電子レンジ使いますよね」

丁寧に下ごしらえから作る日もあれば、レンジでチンする日もあっていい。それは料理の敗北ではありません。

さらに、心理学の研究では人は手助けした相手に好感を抱くことがわかっています。頼ることは、相手の自己有用感を高める行為でもあるのです。

「頼る=弱さの露呈」ではなく、「頼る=相手に貢献の機会を渡すこと」。この書き換えができると、行動が変わります。

スモールステップで、練習する

とはいえ、20年以上「自分でやる」でやってきた人が、いきなり部下に大仕事を任せられるわけがありません。

そこで、スモールステップです。

資料のファイル転送を頼む。会議室の予約を頼む。誰かに5分だけ愚痴を聞いてもらう。

このとき大切なコツがひとつあります。

「決定権は相手に渡す」こと。

「これをやってもらいたいんですが、今、忙しいですか」「無理だったら言ってください」──こう伝えると、相手は断る自由を持ったまま引き受けられます。頼む側の心理的なハードルも、劇的に下がります。

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