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「部下には頼めません」そりゃ誰も助けに来ないわけだよ…ある朝動けなくなった45歳課長が発した"うつ未満"の限界サイン

6分で読める
男性の後ろ姿
「会社の前まで来て、足が動かなくなった」。そう話してくれたのは、45歳の男性でした(写真:bee/PIXTA)
  • 中島 輝 心理カウンセラー
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もうひとつ、岩田さんに渡したのは「脱フュージョン」という技法です。

ネガティブな思いが頭を占領したときに、その思いから自分を引き剥がすテクニックです。

やり方は、拍子抜けするほど簡単です。

「もう、やーめた!」と、声に出して言う。

あるいは、「自分はダメだ」というフレーズを、小さな声でメロディに乗せて歌ってみる。ハッピーバースデーの節でも、好きな曲でも構いません。

ばかばかしく感じるかもしれません。でも、そのばかばかしさこそが効きます。深刻な思考を、深刻なまま扱わない。どんなネガティブな考えも、しょせんは「言葉」にすぎないと実感できると、こころは驚くほど軽くなります。

「大丈夫」を、こころの免疫力に

私は自己肯定感を、「こころの免疫力」だと考えています。

最強の鎧を探し求めるよりも、自分自身の回復力を上げるほうが、ずっと強くなれる。からだに自然治癒の仕組みがあるように、こころにも同じ仕組みがあります。

『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

そして、こころは「言葉」を食べて生きています。

岩田さんの口ぐせは、半年かけて変わっていきました。「でも」が減り、「まあ、なんとかなるか」が増えました。仕事量は劇的には変わっていません。それでも、朝、足は動くようになりました。

「何があっても大丈夫」

私がもっとも大切にしている言葉です。根拠はいりません。根拠のない「大丈夫」こそが、こころの免疫力を育てます。

もし今、会社の前で足が止まりそうな人がいたら、まず一度、声に出してみてください。

安心、安心。楽しい、楽しい。大丈夫、大丈夫。

(事例は複数のカウンセリング事例をもとに再構成したものです。個人が特定されないよう、年齢・性別・状況等を変更しています)

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