さらに、子どもが生まれた後に開いた結婚式には、退職していた人も含めて会社関係者をたくさん招いた。
参列者のおよそ3分の1が会社関係者だったといい、社長、副社長にも来賓あいさつや乾杯をお願いした。
プロポーズのタイミングは「まだうかがい中」
取材中、理恵さんが身に着けていたアクセサリーの話になると、30歳の誕生日に憲吾さんに買ってもらったものだと教えてくれた。憲吾さんから予算を聞いて、理恵さんはすぐに価格帯ごとの候補をピックアップしたという。
そんな"営業すぎる"エピソードを聞いていたところで、「そういえば、プロポーズはあったんですか」と尋ねてみた。
理恵さんは「してくれなくて。『プロポーズしない人間いないよ』って言ってるんです」と笑いながら答えた。すると憲吾さんは、「まだ、まだしない。タイミングをうかがってるんです」と言う。「ええ~! 結婚式もしたのに」
結婚をめぐって一度は別れた2人だが、夫婦になった今も、このあたりの温度差は少し残っているらしい。しかし、今ではすっかりこうして笑い話にできている。
現在、理恵さんは出産と産休・育休を経て復職し、17時までの時短勤務で部長を務める。一方の憲吾さんは本部長として営業組織を率い、帰宅が23時台になることも珍しくない。
30代前半の管理職夫婦が、2歳の娘を育てながら働く。さぞかし大変な毎日なのだろうと思う。ところが、社内婚をしてよかったことを尋ねると、2人から返ってきたのは「楽」という言葉だった。
後編では、ご家族の仕事や休日など日常について聞いていく。


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