「まず、公共の建物や商業施設、オフィスビルなどでは『防災センター』のような、災害時の避難誘導や安全確保のための拠点となる場所があり、そこに情報が集まります。ガス設備の不具合が起きたとすれば、建物内のセンサーがそれを検知し、すぐに知らせが入る。その時々の状況に合わせて、安全確認や避難に関する判断が行われていきます」
また、ガス漏れの有無を知る方法といえば、やはり「におい」による検知が有効だと三宅氏は言う。
「都市ガスもLPガスも本来は無色無臭の気体ですが、ガス漏れに気づきやすくなるように、においがつけられています。私たちが感じる『ガス臭さ』の正体が、このガスにつけられたにおいです。このにおいがしたら、空間にガスが漏れていると判断し、避難をしたほうがよいでしょう」
次に、避難の際はどう動けばよいのか。
都市ガスは空気よりも軽いため、空間の上方にたまり、LPガスの主成分であるプロパンは、空気より重いため、空間の下方にたまる。都心のビルであれば都市ガスを引いているところがほとんどなので、避難の際は姿勢を低くして逃げるのがよいという。
においだけでなく「ガスの漏れる『シュー』という音がする」という話もあるが、配管が完全に破断しているような場合を除いては、そこまで勢いよくガスが漏れることは考えにくく、多くの場合は、緩んだ継ぎ目からじわじわと漏れていることが多い。周囲の声などもあり、その音を聞き取れることはあまり多くないそうだ。
大規模な施設になると、自分の判断でできる安全策があまりないことに不安を覚える。しかし、多くの人が集まり、ときには安全な防災拠点ともなる建造物だからこそ、ガスをはじめとする多くのインフラ設備の安全策は練り上げられているようだ。
災害は予想を超えてくる。常に安全基準のアップデートを
一方で、家庭でのガスの備えについても、基本的なところを聞いてみた。


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