「家庭ではマイコンメーターや遮断装置の設置によって、ガスの安全はある程度守られているといえます。また、ガス漏れ警報器などもあり、万が一ガス漏れが起きても、火災などの事故にいたる前に対処できるはずです。加えて、災害時にマイコンメーターによってガスが遮断された後、どのように復帰させるのかといったところまで予習しておくと、万が一の際に慌てることもないでしょう」
さらに三宅氏は、「日ごろのガス設備の点検も忘れないでほしい」と付け加える。古い家屋などで使われるゴム製のガスホースなどは、経年劣化するため、割れてしまったり、地震の衝撃によって外れたり、緩んだりといったことが起こりやすくなるそうだ。
新しい家やマンションではあまりないが、古い実家などがある際には、ここも気にかけておきたい。
ガスに関する事故は、近年でもときどき世間をにぎわせる。
屋台での事故は全国で散発している
2018年、神奈川県相模原市。夏祭り会場の屋台で、プロパンガスが近くのガスコンロの熱で膨張、爆発が起きた。2023年には都内の不動産会社でスプレー缶の処分をしている際、ガスの火をつけてしまって爆発……。このような事故は全国で散発している。
「ガスを恐れるならば、ゼロリスクの考えとして『使わない』のが一番なんです。ですが、そのリスクを知り、適度に恐れてきちんとコントロールできれば、ガスは我々の生活に大きなメリットをもたらしてくれるものでもあります」
加えて、災害は私たちの予想を超えてくる。今の安全基準をアップデートしていく必要が出てくることもあるだろう、と三宅氏。「法律で定められているから安全だろう」という思い込みで思考停止するのではなく、ガスをどう使うと危険なのか、どう使えば安全なのかを知り、知識をそのつど更新して適切に使うためのリテラシーが、生活者にも求められている。


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