「燃料として利用されているメタン(都市ガス)やプロパン、ブタン(LPガス)は当然可燃性のガスですが、これらを安全に扱うための基準や法律が設けられています。例えば一般家庭では、ガスの安全設備としてマイコンメーター、ガス漏れ警報器、遮断装置などが設置され、震度5以上の地震を検知すると自動的にガスの供給を遮断、ガス漏れを防止します」
では、オフィスビルや商業施設などの大規模な建造物では、ガスの安全はどのように守られているのか。
「そもそもガスは、適切な量を適切な使い方で利用することを前提として社会に実装されています。基本的な考え方は家庭でのガスと同じで、漏洩(ガス漏れ)を防ぐことが第一です。
例えば、地震が起きた場合には、自動でガスの供給を止める遮断弁が作動するようになっています。こうして、ガスを供給する主配管や、ガスを貯蔵してある貯槽から周辺への大量のガス漏れを防ぎます。もしも配管が破損してしまっても、既に配管内に存在するガス量以上のガスは漏れ出さず、爆発や燃焼を起こす可能性を低くしています。
密閉空間に滞留し、空気との混合ガスを形成してしまった場合でも、着火源となる火種や火花がない限りは、ガスは爆発や燃焼を起こさず、適切に換気を行うことで安全を確保できます」
ガス漏洩、空気中との混合、着火源。この3要素が同時にそろうことで、ガスは爆発や燃焼を起こしてしまう。逆にいえば、この3つのうちどれか1つでも排除できていれば、燃焼や爆発事故は防ぐことができる。
外出先での被災、ガス漏れの危険性は「におい」がカギに
地震の発生はあらかじめ知ることができず、日中に、職場や外出先で被災することもありえるだろう。大規模な建物の中で地震が発生した場合、安全をどのように確保すればよいのだろうか。ガス漏れの有無を知る方法や、避難時の判断についても尋ねてみた。


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