今や子乗せ自転車市場において、「ギュット」シリーズのシェアは70%以上を占めている。なぜ、高くても選ばれ続けているのか。その答えは、発売から15年間積み重ねられてきた、「進化」にあった。
「ユーザーにしか分からない困りごと」を解消
2011年に発売された初代「ギュット・ミニ」は、子育て経験のある社員の声をもとに、開発された製品だ。ママ社員を中心としたプロジェクトチームは、理想の子乗せ自転車を求めてアイデアを出し合い、社長プレゼンを成功させた。
装着しやすいチャイルドシートのベルト、子どもを紫外線から守る日よけ、探す手間のかからない鍵、歩行時のアシスト機能——多くの構想が挙がったが、1年足らずの開発期間ではそのすべてを叶えられるわけではなかった。「前輪22インチ・後輪26インチ」という従来モデルから、「前後輪の20インチ化」に集中するのが、精一杯だったのである。
それでも、発売までに間に合う、細かな改良は盛り込まれた。信号待ちの際、腰で車体を支えても負担が少ない、柔らかいサドル。安定感の高いスタンド。そのスタンドを立てると、ハンドルが自動で固定される「スタピタ」機能だ。


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