「両親からは、『学歴が全てじゃないし、そうじゃなくても活躍してる人もいるし』と言われたのですが、『人生はずっとつながっている。高校が大学につながり、大学が社会につながる。どの学校に行くかで人生が大きく決まる可能性もある』とも言われました。
そこで『浪人という選択もある』と言われ、初めて浪人という言葉が自分の選択肢として入ってきましたね。自分の中では浪人などまったく考えていないから、『ろ、浪人!?えー?』って感じでした。
でも、滑り止めの私立に進んだら進学先が限られてしまう可能性があることを考えたら、長い人生の可能性を狭めたくありませんでした。人生を諦めたくなかったので、最終的に浪人を決めて、母親の胸の中で号泣しました。社会人になってからもたくさん挫折はしてきてますが、この時が人生で一番、絶望を感じた瞬間でした」
予備校で中学浪人生専門の授業を受ける
こうして中学浪人を決意した深石さんは、地元の予備校・新潟義塾に入学し、中学浪人生専門のプログラムを受講します。朝9時から夕方15〜16時まで授業を受け、帰宅後も勉強を続ける生活を始めました。
心を入れ替えて、4月からずっと勉強を続けていたこともあってか、9〜10月頃になると成績が急激に伸びはじめます。そこで志望校を、県内1の公立進学校である、新潟県立新潟高等学校に設定しました。
「中学3年生の時も成績が伸びましたが、あれは小手先のテクニックでパッと上がっただけという感覚がありました。現役のときから、新潟高校に挑戦してみたら?と言う先生や友人もいましたが、新潟で一番の高校に行くなんて、自分には絶対無理だと思っていました。
でも新潟県全域の模試で最初は200番台くらいだった順位が、回を重ねるごとにどんどん上がってトップ10に入るようになって、自分もやればできるんだと自信がつき、最終的には新潟高校を目指そうと思いました」
本番前に受けた長岡高専にも合格した深石さんは、その勢いで新潟高校の受験本番に臨み、見事合格。前年の絶望から一転、新潟トップの進学校への切符を手にしました。


※ログイン後、コメント入力が可能です。