「バスケ部引退の前後で一気に勉強のスイッチが入って、学年のトップ5くらいに入るようになりました。模試を受けても成績がだんだん上がっていきましたね。勉強のやり方というかゲームのルールがわかった感じでした」
成績が急上昇した結果、担任の先生から、県内でも優秀な進学校であった新潟県立新潟南高校に「お前なら間違いなく合格できる」と太鼓判を押されます。
そのため、新潟南高等学校を第1志望校に設定し、受験勉強をしていました。
滑り止めでは、「受験の雰囲気に慣れるため」と先生に言われ、学校の6~7割の生徒が受験する私立高校を受験。危なげなく合格しました。
自信がついていた深石さんですが、本番が近づくにつれ勉強への集中力が失われていきました。
「親に『勉強する』と言ってリビングから自分の部屋に移動するんですが、部屋には自分一人しかいないんで、寝てしまっていました。親からしたら勉強しているだろうと思っていたはずですが……。なんかよくわからないのですが、身が入らなくなっていましたね。周りからも大丈夫だと言われていたし、もう受かったつもりになっていたのかもしれません」
そんなに勉強をしないまま、ついに試験当日を迎えた深石さん。それでも大丈夫だろうと思っていましたが、問題用紙を開いた瞬間、パニックに陥ります。
「テスト用紙が配られて問題を見たら、いつも解けている簡単な問題もその時は解けませんでした。周りからは絶対受かると言われているし、同じ学校を受験している仲間からしても僕の方が成績が良かったから受かって当たり前なわけです。
もし落ちたら、自分のプライドがズタボロになるし、『落ちるわけにはいかない』という気持ちが大きなノイズになって、頭の中でぐるぐる回って、全く集中できなくなりました。どうしようと思っている中で、1教科目、2教科目、と時間だけが過ぎていき、もう全くと言っていいほど試験が手につきませんでした」
深石さんは、試験を終えた時点で「本当にやってしまった……と思った」と当時を振り返りながら話してくれました。
友人5人で見に行って、自分だけ落ちていた
合格発表当日は、5人の友人と一緒に合否を確認しに行きました。発表時間に少しだけ遅れて到着した深石さんを待っていたのは、想像を超えた現実でした。


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