私の場合は、体重を維持することが目標なので、摂取カロリーを減らすことを主な手段としている。同時に、筋トレなどで基礎代謝を上げて、両者をバランスさせる、という方法を取っている。
いずれにしても、痩せる!と勢い込んで闇雲に運動したりするよりも、しかるべき構成要素に分解し、どの構成要素にどのようにアプローチするのが一番効率的かを考える。この思考の順番こそが構造化である。
頭がいいとか悪いという表現は好きではないが、一般的に頭がいいとされる人は、意識しているかいないかは別として、この構造化が得意な人が多いように思える。
反対に言うと、仕事にせよ生活にせよ、何かいつも根本的な打開策が見つからないなぁ、と思っているのであれば、ぜひ、物事の構造化のクセをつけるよう意識していただきたい。
少なくとも、構造化することで問題の本質がよりクリアになるはずだし、クリアになれば、より効率的で抜本的な解決策にもつながる。
人の話も「分解しながら」聞く
また、人の話を聞く際にも構造化するクセをつけておくと、見える景色が変わってくる。
たとえば、部下が「あの取引先は要求が厳しくて、受注は難しいです」と報告してきたとする。ここで「そうか、大変だな」で終わってしまえば何も動かない。だが構造化のクセがあれば、「難しい」の中身を分解していくことになる。
価格の問題なのか、納期の問題なのか、それとも、先方の担当者との関係性の問題なのか。価格だとして、それは自社の見積もりが高いのか、競合が安いのか。競合が安いのだとしたら、その競合はどこで利益を取っているのか——。
こうして分解していくと、「厳しい取引先」という一言が、実は「競合が保守契約とセットで値引きしている」という具体的な論点にまで降りてくることがある。そこまで来れば、打つ手は自ずと見えてくる。
つまり、人の話を構造化しながら聞くというのは、「この人の言っていることの根拠は何か」「なぜそんなことを言っているのか」を絶えず問い続けるということだ。そしてそれは、相手が見落としている論点や、考慮すべきポイントを提示することにもつながる。
会議で的確な指摘ができる人というのは、たいてい話を聞きながら、頭の中でこの分解作業をやっている。
日々の仕事や生活のなかで、まずは目の前の「困りごと」を2つか3つに分解してみる。そこから始めてみてはいかがだろうか。


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