今や鹿児島の夏の観光名所として有名な曽木発電所遺構。ダム湖に沈み、長い間忘れ去られていたのが、再び注目されるようになった経緯は前編で紹介してきた。
発電所がダム湖に沈んだ際に、隣接する「下ノ木場(したんこば)集落」も共に水没している。
下ノ木場集落は発電所景気で大きく栄えた。しかし、この集落の情報は、地元郷土史などにはあまり記述が残されていない。ダム湖に水没する際、下ノ木場集落は近くの高台へ移転したが、かなりの人たちはこれを期に別の地域へ引っ越していった。
発電所が稼働していたのは約60年前までのことだ。しかし、そこで働いていた人々や周辺集落の暮らしについて知る人は、今ではかなり少なくなっている。
発電所景気で栄えたという水没集落は、どのような様子だったのか? 資料と証言から、ダム湖に沈んだ集落のありし日の姿を追った。
栄枯盛衰を何度も体験してきた場所


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