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夏になると《湖底から現れる巨大廃墟》…「まるでラピュタ」水没して忘れ去られた"日本一の発電所"が再注目された訳

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曽木発電所遺構
ダム湖に沈んだ巨大廃墟は、なぜ再び注目されるようになったのか?(写真:筆者撮影)
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高城さんが提唱した「電気化学工業発祥の地」という言葉は、技術について知り学ぶだけでなく、近代化が社会にもたらした光と影を問い直す意味も込められていたのかもしれない。

2026年8月の遺構の様子(写真:筆者撮影)

しかし、「遺構の保存」はすぐには進まなかった。

本格的に動き出すのは9年後の1999年になる。御書さんが「発電所の現状確認」のために船の上から撮影した写真が地元県議の目に留まったのだ。その後テレビや新聞で遺構の姿が報道され話題になり、市は保存活用のためにさまざまな委員会を立ち上げた。

これにより、周辺の山は切り開かれ、道路や対岸の展望所、駐車場が整備され、一般人にも見やすく整備されたのだ。レンガ壁の補強工事も行われた。

長らく「廃墟」として湖中にそのままになっていた遺構は、2006年に登録有形文化財に登録、2007年に近代化産業遺産に認定された。

補強されたレンガの壁(写真:筆者撮影)

遺構内部は立ち入り禁止、だが入る方法も

現在、第二発電所遺構内には立ち入りできず、対岸の展望所から眺められるようになっている。だが、毎年5月、8月には伊佐市観光特産協会が遺構内部に入るツアーを主催(※5月に実施できるかどうかは、その時の水位の状況にもよる)。

2026年ツアーの参加費は2000円で、飲み物付き。事前にサイトから申し込む必要がある。

川の上流側からヘッドタンクで水を横に引っ張り、その水を落とすことで発電機を動かして発電する仕組み。そのため発電所遺構は低い所にある(写真:筆者撮影)
ところどころ、小川が流れている(写真:筆者撮影)
レンガの赤と植物の緑のコントラストが美しい(写真:筆者撮影)
ジーメンス製の発電機が4機置かれていた(写真:筆者撮影)
レンガの隙間から植物が芽吹いている(写真:筆者撮影)
2026年のツアー参加者は、記念に曽木発電所のレンガの欠片をもらった(写真:筆者撮影)
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