これまでは最難関の中学・高校では、詰め込み型の教育に偏重したきらいはありました。しかし近年は開成や桜蔭、聖光学院といった伝統校も新しい教育法を貪欲に取り入れていますし、渋谷教育学園渋谷・渋谷教育学園幕張、広尾学園、三田国際など新進校は、探究活動や国際教育に力を注いでいます。
探究型の学び、というキーワードはどこの学校の説明会に行っても耳にするようになりました。日本の教育も確実に変わり始めています。風潮が徐々に変わってきたのは、大学入試で総合型選抜が導入された頃からでしょうか。日本の教育現場は今、まさに過渡期を迎えています。
一方、ヘンリー校長が語った「世界トップ大学に通用する優秀さ」は、従来の日本で語られていたそれとは異なりました。大学が見ているのは知識量だけではなく、何に夢中になっているのか、どんな問いを持っているのか。そして、その問いを自分の力でどこまで掘り下げてきたのか。評価されているのは、「学力」だけではなく、「学び方」そのものだといいます。
「好きなこと」をやっていてトップ大学に行ける?
NLCS神戸の立ち上げを担ったインターナショナルスクール誘致・設立・運営コンサルタントの金重惠介氏にも話を聞きました。
「NLCS神戸の開校前に保護者からよく尋ねられたのは『好きなことに集中して、本当に大丈夫でしょうか』というもの。NLCSの学びプロジェクトを説明会前に資料で読むと、日本の保護者の方はそう思うのも無理はありません」(金重氏)
「バランスよく得点することが大事」「まずは苦手な科目、好きじゃないことをなくすことが大切」「好きなことは大学に入ってから」……。
そう考えるのは従来の日本的な教育に慣れていれば、自然なことでしょう。しかし金重氏は、「好き」という言葉そのものを、日本では少し誤解して受け取られているのではないかと言います。
「私たちが言う『好き』は、本質的でもっと奥の深いものです。本当に好きなことを見つけた子どもは、誰かに言われなくても学び続けます。時間を忘れて調べ、失敗してもまた挑戦し、自分からどんどん深く掘っていく。時には受験勉強より大変かもしれません。そしてNLCSでは伝統的に、生徒がその姿勢を体得するため、さまざまなメソッドや経験を持っています」(金重氏)
ヘンリー校長も「NLCS済州で世界トップ大学へ進学した生徒は、自分の専門分野を課外でも深掘りし、学び続けている」と話していました。つまり評価されているのは、好きだからこそ主体的に学び続けた、その過程と情熱なのです。
金重氏も「平均点が高い子よりも、1つの分野を徹底的に掘り下げた子のほうが、結果として世界トップ大学に評価されるケースは少なくありません」と説明します。
NLCS済州の2026年卒業生の大学合格実績を見てみましょう。


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