こうしてパンチョでバイトを始めた木村さん。ところが2カ月後に調理監査を受けたところ、全チェック項目に指導が入ってしまう。店長に迷惑をかけたことが申し訳なく、退職を願い出た。
しかし店長からは「今辞めてアパレルに戻ったって変わらねぇよ。成長してから辞めてもいいんじゃない?」と諭され、もう一度頑張ることにしたという。
社員として入社→2025年10月、新橋店の店長に
その後の成長が評価され、2024年5月に入社した木村さん。だが、社員になってからも試練は続いた。近隣でのイベントからお客さんが流れてくることを織り込んだシフトを作成したところ、当てが外れて人件費が大きく膨らみ、店長に上層部からの指導が入ったのだ。
「アパレルでは公休の数さえ合っていればよかったのですが、飲食店では人件費までちゃんと計算しなきゃいけなかったんです。情けなくてもう辞めてアパレルに戻ろうと思ったのですが、店長からは『気にすんな。次だ、次』って逆に励まされて」
この店長は、木村さんがお客様アンケートの取得数を増やす施策を提案したところ、「自分が責任を取るから、最初から最後までひとりでやってみなよ」と任せてもくれた。
「アパレルの店長だったときには、社員一人ひとりをよく見たり、その人に合った仕事を任せたり、まったくできていなかった。自分も店長のようになって恩返しをしたいと思いましたね」
理想からかけ離れた自分──。それを直視して「ならばどうすればいいか」と完璧を目指して改善し続ける。コスプレでも仕事でも、それが木村さんのモチベーションなのだ。
こうして2025年10月から新橋店長になった木村さん。マネジメントで気をつけているのは「自分が『指示される側』ならどう言われたいか」だという。


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