今は本業が忙しいため年6回行ければいいほうだが、その1回1回が木村さんにとっては真剣勝負だ。写真はポージングや背景も凝っていて、まるでアート作品である。
「最近は『ウマ娘プリティーダービー』や『鬼滅の刃』、『初音ミク』などのコスプレが多いですね。イベントの1カ月前からああでもないこうでもないと試行錯誤して完成させるので、イメージ通りの写真が撮れたときの達成感といったらない。それを味わいたくて続けています」
タイミーでパンチョに応募し衝撃を受ける
コスプレで手抜きはしない木村さん。その姿勢は仕事にも表れている。
パンチョに入る前はアパレルの店長をしていた木村さん。次も別のアパレルに転職するつもりだったが、それまでのつなぎとして「一度は飲食店でも働いてみたい」と考え、タイミーで飲食店の求人をチェックしていた。その中で異様に締め切りの早い求人があった。
「それがパンチョだったんです。見た10秒後には募集終了になることが何度も続くから気になって。それで6時間スマホに張り付いてやっと申し込みできました。負けず嫌いなんです」
「タイミーさん」として初出勤した念願のパンチョ。そこで木村さんは度肝を抜かれる。
「それまで穏やかに仕事の説明をしてくれていた店長経験のあるスタッフが、店を開けた途端に『いらっしゃいませー!!!』と豹変したのでびっくりしました。でもちゃんと聞くと、ただの大声じゃない。ちゃんとお客さんの活力になるような声かけをしているんです」
もう1つ木村さんを驚かせたのは、あるパートさんの動きだった。木村さんが「あの席のお皿を下げなきゃ」と思った瞬間に皿を下げ、「あの席にお客さんを通したいな」と思った瞬間にセッティングを済ませて「何番にお客さん通していいよ」と言ってくれる。
「アパレルでも、その前の職場でも『視野が狭い』と上司から言われ続けてきたので、このパートさんと一緒に働きたい、周りを見る技術だけでも盗みたいと思いました」


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