「でも、がんが見つかったのは、私が気になっていたのとは全然違う場所でした。医師が『これは普通のエコーでは見つからない』というほどの小さいものだったんです」
その後、女性検診の方からは「陰性」という結果が返ってきた。もし、淳子さんが自身の違和感よりもこの結果だけを見て、行動を起こしていなかったとしたら。違和感を無視しない習慣が、淳子さんの運命を変えた。
「また、乳がんであることを教えてくれた友人の存在も大きいです。そういう人が身近にいて初めて、人って自分ごととして考えるようになりますよね。乳がんはもうすぐ3年が経過して、治療は一旦終了ということになりますし、心筋炎も後遺症なく過ごせています。良い医師に巡り会えたことも運が良かったです」
少なくとも息子が成人するまでは元気でいたいが、病気はいつ罹るかわからないもの。保険などできる限りの手は打っておきながら、違和感は放置しない。何度も命に関わる出来事を乗り越えた経験があるからこそ、その大切さが身に染みている。
ストレスの乗り越え方
今は6歳の男の子を育てながら、映像に関わる仕事や講師業を続ける淳子さんだが、51歳という年齢は一般的に更年期の只中にあたる。非常に忙しい毎日の中で、どのように更年期の揺らぎを乗り切っているのだろう。
「更年期症状は今より3年くらい前、息子が3歳のイヤイヤ期の頃の方が辛かったような気がします。異常にイライラしやすくて、でも、それが子育てのせいなのか、更年期だからなのかよくわかりませんでした。でも、ホットフラッシュのような症状が出る時もあって、なかなか体調が安定しなかったんですよね。その頃に比べると、今は心身ともに落ち着いているなと思います」
そもそも、子育ては体力勝負。「だから、基本的に『無理をしない』に尽きますね(笑)。土日は出かけたら昼寝をするとか、もう1日は休むことにあてるとか」。また、ストレスはこまめに解消し、できるだけ溜めないように意識する。「仕事前に少しカフェに入って無になる時間を作ったり、お迎えの前に30分だけ『何もしない』時間を作ったりして、1回どこかでリセットします。それでもストレスが溜まってきたら、すぐにマッサージの予約を入れます」


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