JR西日本は16両中グリーン車を含む14両が指定席の山陽新幹線「のぞみ」のほか、12両中グリーン車、グランクラスを含む10両が指定席の「つるぎ」が高頻度で運転されていることが数値アップにつながった。JR東日本は「はやぶさ」「こまち」「つばさ」「かがやき」が全車指定席で運行されているが、自由席が主体の「なすの」「たにがわ」や、「やまびこ」「とき」「あさま」といった自由席の多い列車が1時間に1本のペースで運行されていることから指定席率が下がった。在来線特急の指定席率の高さとは対照的だ。
指定席車両数は、16両編成の「のぞみ」を高頻度で運行するJR東海が3527両。以下JR西日本3180両、JR東日本2764両、JR九州554両、JR北海道260両となった。
JR5社トータルでは、新幹線1万1607両中、指定席7576両、指定席率65.3%だった。
指定席化の流れは今後も続く
最後に、新幹線と在来線の特急を合わせた数値にしてみた。
指定席率は、全列車指定席化した北海道がトップで、続いてJR西日本78.1%、JR東日本77.6%、JR東海が71.8%。上位4社から大きく離れてJR九州が48.9%、JR四国が40.7%という順となった。
車両数はJR東日本5538両、JR西日本5120両と5000両超え。JR東海は3923両、JR九州は1209両。JR北海道は790両、JR四国は228.5両と1000両に満たなかった。
6社トータルの数値は、1万9191両中、指定席1万3655.5両。指定席率71.1%だった。
指定席率40%台のJR四国、JR九州に対し、本州3社は70%以上。この現状を踏まえると、2027年春からJR四国の特急「しおかぜ」「南風」や山陰本線の特急「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」が全席指定席化となるのは時代の流れと言えるだろう。ちなみに、現状の車両編成、運転本数が変わらないまま「しおかぜ」「南風」が全席指定席となった場合のJR四国の指定席率は56.9%。16%ほど上昇するが、本州3社やJR北海道と比べると低い水準だ。
個人の感傷的な意見としては、右側、左側両方の景色を存分に楽しめる自由席があるのはありがたい。だが、全席指定席とすることで時間帯ごとの列車のチケットの売れ行きを正確につかむことができ、混雑時に臨時列車の設定を適切に行うことができる、混雑時に自由席で隣の席に荷物を置く人がいてトラブルとなるといった、増収以外のメリットが鉄道会社にあることから、今後も各社の特急、新幹線で指定席は増えていくだろう。

