愛してはいけないが愛してしまうケースも実はたくさんある。ロミオとジュリエット、映画や小説の古典的な題材である。しかし、おもしろいことに、キブツの場合は反対なのだ。愛してもなんの問題もないのに、愛してはいけない。
2つのケースには共通点がある。
理性的な判断は、動物的に下された決定の前では無力だ。読者の中で、小学校時代の異性の親友と結婚したケースがあるとしたら、自然の流れを克服した偉大な人だと気づいてほしい。
女性が少ないと男性はカードローンに走る
もう1つの研究を見てみよう。
この実験では、男性たちに都会を行きかう人々の写真を見せた。韓国でいうなら繁華街の明洞(ミョンドン)を歩いているさまざまな男女の写真というところだ。
ところが、女性に比べて男性の数が多い写真を見ると、男性参加者たちは突然原始人になる。
女性が希少だという無意識的な考えが、性的な競争心を発動させるからだ。だからもっと多くの予算をデートに使おうとする。
こうしたちょっとした刺激だけでも、男性は突然オスに変わるのである。
実験室の状況だけではない。米国66都市の消費形態を分析してみると、女性よりも男性のほうが多く暮らす場所であればあるほど、男性の過消費が深刻だという。
ペアリング競争が激しければ激しいほど、無理な支出をしてでも異性を誘惑しようとするという意味だ。
だから、男性が多い都市であるほど、男性のカードローンや負債率が高い(Griskevicius, Tybur, Ackerman, Delton, Robertson & White, 2012)。
石の代わりに金を武器にしただけで、旧石器時代のオスとなんら変わりはないのだ。


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