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「病院」と名乗って大反響、開業時は2年待ち…月100体・年商3600万円を稼ぐ「持ち主にやさしい」ぬいぐるみビジネスの舞台裏

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ぬいぐるみ病院
杜の都なつみクリニック院長の箱崎さん。ぬいぐるみがカメラ目線になるように撮ってもらうのがこだわりだという(写真:筆者撮影)
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前編でも紹介したとおり、杜の都なつみクリニックでは、ぬいぐるみの入院中の様子をHPから確認できる。今どんな治療を受けているのか、どんな状態だったからどんな治療が必要なのかといったことを、細かく更新・お知らせしてくれるのだ。こうして本来デメリットである“治療の待ち時間”が一種のエンタメになっているため、待ち時間すらも楽しみに変わるシステムになっている。

だがこれにはかなり人件費がかかりそうだが、大丈夫なのだろうか。

ぬいぐるみ専門病院を支える「脱・ブラック」な職場づくり

「確かに経営のなかで最も多くの支出を占めるのは人件費です。ですが、これには当社なりのこだわりがあります。私が働いていた時代、服飾関連の仕事のほとんどが今で言うブラック企業でした。最低賃金以下で働く人も少なくありませんでした。だからこそ、こうしたブラックな労働環境を変えたいと強く思っていました」

そもそも、ぬいぐるみを治療してくれる人たちがブラックな環境で搾取されているなんて、想像もしたくない。依頼者の立場からすると、気持ちよく依頼するためにも、治療するスタッフが健全な環境で働いていてほしい。

「ご依頼者さまの大切なご家族をお預かりするからこそ、当社で働いてくれる人には、できるだけ幸せな気持ちで働いてほしいんです。実は当社のスタッフには、私が専門学校で一緒に学んだ同級生もいます。だからこそ、産休・育休・有給休暇と、スタッフが気持ちよく働ける福利厚生を充実させています」

さらに、今後は入院までの待ち時間を減らすため、人を増やして治療体制の強化を行っていくという。

「開業当初より待ち時間が短くなったとはいえ、今なお多くのぬいぐるみが治療を待っている状況なので、本社の近くに治療専用の店舗を構え、より多くのぬいぐるみを治療できるよう体制を整えていきます」

ぬいぐるみ市場が拡大している今、ぬいぐるみ専門病院はより多くの人に求められていくだろう。消耗品であるぬいぐるみが人間のパートナーとして大切にされ、定期的に病院に入院してきれいになって家に帰るのが、当たり前になる未来が近づいているのかもしれない。

《合わせて読む→→》前編:「できる限りのことをしてあげて」25年連れ添ったぬいぐるみの"入院代"1万8370円を、30歳女性が超納得して払えたワケ

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