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「不愉快通り越して吐き気」 高市首相《2600万円ジュエリー装着》に批判殺到…満面の笑みに抱いた"期待違反"という感情

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高市早苗
総額2600万円のゴールドのハートシェイプパールを身にまとって登壇した、高市早苗首相(画像:高市早苗公式Xより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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このコメントは、他の多くのコメントとは質的に異なっている。

「今このタイミングで出席したこと」ではなく、「国会での険しい表情」と「授賞式での満面の笑み」という、同一人物が状況ごとに使い分けている“2つの顔”そのものに焦点を当てているのだ。

他にも、高市首相が過去に「米連邦議会立法調査官」の肩書を使用していたことについての経歴詐称疑惑と結びつけて、「疑惑を晴らさないまま輝くべきではない」とする声も一定数見られた。

これらの書き込みから、国民が求めている顔ではない、「別の顔」を見せたこと、そして「表情の使い分け」をしていることへの違和感が批判を招いていることがわかる。以下、複数の理論を重ねながら、この現象を解き明かしていきたい。

最近の国会や記者会見では、険しい顔を見せることが多かった高市首相(写真:時事)

「表情の使い分け」が強い不信感を生む理由

私たちは、他者の表情に対して無意識のうちに「一貫性」を期待している。人は社会的な状況ごとに、「見せてよい感情」と「隠すべき感情」についての暗黙のルール、いわゆる「表示規則」を学習し、他者にもそれを当てはめて評価しているという(※2)。

普段はこの規則を意識することはない。しかし、同じ人物が「国会での険しい表情」と「授賞式での満面の笑み」という、あまりに振れ幅の大きい2つの顔を、短い期間のうちに見せると話は変わってくる。

私たちの脳は、その落差を「規則にのっとった自然な切り替え」ではなく、「本音を隠すための使い分け」として処理してしまう。表情そのものは、どちらも嘘ではないかもしれない。しかし「切り替えの速さ・落差の大きさ」自体が、見る側には“作為の証拠”として映るのだ。

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