また、楽天モバイルがあればRakuten Linkで音声通話が無料になる。povoに移って通話かけ放題のトッピングを購入すると、月額料金は1650円。電話の量が多いと、電話番号を丸ごと移してしまうより、楽天モバイルを残しつつデータ通信だけをpovoにした方が、料金が安くなる逆転現象も起こる。さらに、楽天モバイルは海外でのデータ通信が2GBまで無料だが、povoはローミング料がかかる。
一見料金が上がるように思えるが、必ずしもそうではないと言えるだろう。さらに、楽天モバイルは楽天経済圏でお得になる特典も用意されており、毎月、楽天市場での買い物に4%、上限2000ポイントまでのポイントがつく。デュアルSIMで使えば、この楽天モバイルのおトクさと、povoの通信品質を両取りできる形だ。楽天モバイルでエリアに少しでも不満があるなら、試さない手はない。
データ通信の切り替えはすぐできるように
ただし、単純に1回線だけを使うよりも、多少設定の工夫が必要になる。iPhoneには、デュアルSIMでデータ通信する際に、自動で通信する回線を切り替える機能がある。あまり使うつもりがなかった楽天モバイル側の回線で意図せずデータ通信が発生しないよう、切り替えはオフにしておいた方がいいだろう。
設定は、「設定」アプリの「モバイル通信」にある「モバイルデータ通信」を開き、画面下部にある「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにするだけだ。多少回線品質が悪い程度では切り替わらないため、そこまで神経質になる必要はないものの、OSのアップデートなどで閾値が変わる可能性もあるため、念を入れておきたい。
データ通信をどちらの回線で行うかも、この画面で切り替えることが可能だ。ただし、上記のようにやや階層が深いため、月に数回切り替えるとなると少々手間に感じるかもしれない。より簡単に切り替えるには、コントロールセンターに「モバイルデータ通信」のコントロールを配置しておいてもいい。
筆者はより簡単に回線を切り替えられるよう、アクションボタンに「ショートカット」を割り当て、データ通信をするSIMを長押し一発で切り替えられるようにしている。ショートカットはiPhone標準のアプリで設定できるが、一発で変更するものは条件分岐などを設定しなければならず、少々複雑なので、より単純なものにしたいときには次のようなものを作るといい。
まず、ショートカットアプリを開き「+」をタップ。次の画面で検索窓に「デフォルト」と入力。選択肢の中から「デフォルト回線を設定」をタップする。このメニューで「音声」になっているところを「データ」に変更。薄い文字で「モバイル通信プラン」になっているところをタップして「変数」の「毎回尋ねる」にして、ショートカットを閉じる。

