最近では、水商売系のSNSコンテンツも人気だ。そこに映されているのは「華やかで、きらびやかな世界」。なかなか飛び込めない空間を、疑似体験できるとあって、フォロワーも多くついている。
ただし、SNS上に流れているのは、あくまで一面にすぎない。裏側にあるダークな部分は、なかなか明かされないものだ。なぜなら、そうしたマイナス要素を排することで、収益の最大化を狙っているからだ。
「フォロワー数」に張り付いているデジタルタトゥー
ここまで、起用する企業、演じる本人、受け取る私たち――3つの立場からリスクを見てきた。通底するのは、“拡散力"と“リスク”が始めから同じコインの裏表だという構造だ。とりわけ起用する企業にとって、インフルエンサーの可否は「フォロワー数」だけで測れるものではない。その数字の裏には、いつ掘り起こされるとも知れないデジタルタトゥーが必ず張り付いている。起用前に過去投稿や交友関係をどこまで精査し、“いざという時”にどこまで許容できるかを設計しておく。そのひと手間が、後から降りかかる起用責任の重さを左右する。
これは、企業の公式アカウントであれ一個人であれ、SNSで発信するすべての人に通じる話だ。素の自分とかけ離れた“キラキラ”を積み上げるほど、埋めきれないギャップとなっていつか跳ね返ってくる。短期的な“映え”より、等身大で続けられる発信のほうが、長い目で見れば信頼という資産になる。
フォロワー22万人という数字は、大きな武器であると同時に、大きな時限爆弾でもある。その両面を直視できるかどうかが、SNSと付き合うすべての人に問われている。

