翌日は、宿で朝食を食べてから、鷹巣まで乗り通した。秋田内陸線は何度か来ているが、弘南鉄道然り、沿線で泊まるというのは、やはり通過するだけではわからなかったものが見えてきて楽しい。旅とはこういうことだとしみじみ思う。
「ごっつお玉手箱列車」がいたく気に入ったので、秋田内陸縦貫鉄道の辻さんに、この列車がいつから運行されていたのか聞いてみた。
「秋田内陸線とグリーンツーリズム、農家のお母さんたちで、農家の農閑期に何かできないか、ということで考えたのが、食事をしながら楽しめる『ごっつお玉手箱列車』です。2006年に発案され、2007年から企画列車として運行しています。もう20年経ちますね。秋田内陸線は田舎の原風景の中をゆっくり走っています。四季折々いろんな表情を見せてくれる自然を、県内外たくさんの方に楽しんでいただけたらと思います」
そういえば先日、秋田内陸線の公式Xで、大量に仕入れたバター餅が、ある事情で大量に余ってしまったという書き込みを見かけた。バター餅は今回お土産に買って、道中で食べてしまったほど好きなのだが、角館まで行くことはできない。
ハラハラしていたら、みんなが買いに来て、ほどなくして売り切れたと報告が。こういう温かい話が出てくるところも、ローカル線のよいところだ。
レストラン列車は予約も「のんびり」
列車内でいろいろとお話ししてくれる農家のお母さんたちの秋田弁も温かかった。料理だけでなく、すべてが自然に感じる。のんびりとした時間が流れるのがよい。
のんびりといえば、「ごっつお玉手箱列車」の予約ものんびりしている。毎年8月上旬に、その年の運行計画の発表と募集が始まると聞いていた。昨年は、8月から毎日毎日HPをのぞきにいったが、結局、発表と募集が始まったのは9月頭だった。
そういうことを含めて、のんびりを感じたい人には、ぜひ勧めたい。もちろん列車はちゃんと時間通りに運行するので、そこは安心してほしい。

