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韓国サッカーW杯惨敗で大統領が異例の「監督批判」に便乗、サッカー大国の怒りを味方につける"サイダー政治"の真骨頂

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2026年6月24日、サッカーW杯の韓国対南アフリカ戦で韓国選手らと洪明甫監督(写真:David Ramos/Getty Images)
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2度目の代表監督就任が決まった直後から、指導者としての力量を疑問視する声が出たが、それとともに問題視されたのが、KFAの不透明な選出過程だった。

今回のW杯も、過去最高メンバーで、1次リーグの組み合わせも比較的悪くないとして期待が高まったが、まさにブラジル大会を再現する結果に。

李大統領はXで、韓国社会に渦巻くKFAと洪監督への不満にそのまま乗っかかる形で、改めて不透明な就任問題を取り上げた。

さらにKFAの運営に対して次のように発言し、批判のボルテージを上げた。

「民間領域における民主的な指導力の構築と客観的な監視・牽制体制の確立は、われわれの政府の主な国政課題です」
「運営の透明性、公正性、客観性を確保するために厳格な監視・牽制システムを構築し、行為と結果に見合った責任を負わせることも重要な課題です」

李大統領のメッセージを受けるように、韓国警察当局も本格的に動きだした。東亜日報によると、警察当局は2026年7月1日、市民団体からの告発を受けた洪氏の監督就任をめぐる疑惑を、ソウル警察庁が直接捜査することになった、との報道資料を出した。

「キャビアでチゲ鍋を作りやがった」

現職大統領みずから、スポーツ界に口出ししたことを批判する声がSNSなどで出ているものの、少なくとも現時点ではKFAや洪氏へのバッシングがはるかに上回っている。ブラジル大会での敗退時も、洪氏に対する批判は高まったが、政治家たちがこれほど厳しい非難を浴びせることはなかったという。

こういった現状に、自身も「熱狂的なサッカーファン」と言う韓国政府関係者は、「豪華メンバーで迎えた今大会の1次リーグ敗退は到底ありえない。キャビアでアルタン(海鮮チゲ鍋)を作りやがった、との声が上がるほどだ」と怒りが収まらない。

同時に李大統領のとっさの言動は「つねに民意がどこにあるかを意識している大統領らしい。イスラエルとネタニヤフの一連の騒動と共通した点がある」とも語る。

「一連の騒動」とは2026年4月から2カ月連続で起きたイスラエルとの「衝突」を指す。李大統領はまず、イスラエル兵がパレスチナ人を屋根から落とした様子が映っていると主張する映像を引用し、「事実ならどんな措置があったのか調べてみなければならない。私たちが問題視する慰安婦強制、ユダヤ人虐殺と変わらない」などとXに投稿した。

これにイスラエル政府が反発し、「ユダヤ人虐殺を軽視している」と非難すると、李大統領はさらに「絶え間ない反人権的、反国際法的な行動に苦しんでいる全世界の人々の指摘を一度は振り返ってみてもよさそうなのに、失望している」などと追い打ちをかけた。

翌5月の閣議で、今度はパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を届けようとした韓国人らの乗った船がイスラエル軍に拿捕されたことを受け、李大統領は「あまりに非人道的」とイスラエル側を強く批判した。

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