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韓国サッカーW杯惨敗で大統領が異例の「監督批判」に便乗、サッカー大国の怒りを味方につける"サイダー政治"の真骨頂

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2026年6月24日、サッカーW杯の韓国対南アフリカ戦で韓国選手らと洪明甫監督(写真:David Ramos/Getty Images)

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サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会は、韓国のサッカーファンたちにとって散々な結果に終わった。韓国代表は大方の予想を覆し、1次リーグ(グループリーグ)で敗退。韓国サッカー協会(KFA)や監督としてチームを率いた洪明甫(ホン・ミョンボ)氏らは、今なお激しい批判にさらされ、監督就任をめぐる疑惑はついに警察の捜査にまで発展した。

そんな流れにここぞとばかり、政治の最高指導者、李在明(イ・ジェミョン)大統領が加わった。決勝トーナメント進出の道が断たれるや、自身のX(旧ツイッター)に「能力より身内かどうかを重視し、無能な人物を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」などと書き込んだのだ。

1次リーグ敗退とはいえ「水に落ちた犬を打て」と言わんばかりの心ない言葉。李氏を知る人たちに聞くと、同じ言葉が返ってきた。

「なんとも李在明らしい」

くすぶる監督決定の不透明さ

2026年6月30日、戦いを終えた洪氏らは仁川(インチョン)国際空港に到着した。韓国紙『東亜日報』によると、午前4時前という真夜中にもかかわらず、約100人が入国ゲートで待ち構えた。万一の事態に備え、警察官らも約100人が配置される中、洪氏に向け、「出ていけ」「年俸を返せ」などといった罵声が浴びせられた。

この2日前の28日、李大統領は1次リーグ敗退が確定すると、ほどなく問題のメッセージを書き込んだ。

「予想外の結果に戸惑いを通り越して、あきれています」
「結局は人事が万事であることが改めて証明されました」

こう記して、洪氏を監督に抜擢したことを厳しく非難した。

確かに韓国代表の監督をめぐっては、前回W杯以降、混乱が続いた。数々の曲折を経て2024年に就任したのが洪氏だった。

現役選手当時、韓国では「アジア最高のリベロ」と言われ、引退後も「韓国のレジェンド」と呼ばれた洪氏は、日本Jリーグのベルマーレ平塚や柏レイソルでも活躍した。往年のサッカーファンには、いまなお強い印象を残している人物だ。

ただ、2014年のW杯ブラジル大会で初の代表監督を務めた際は、過去最高の選手をそろえたとして決勝トーナメント進出が確実視されていたものの、結果は2敗1分けで1次リーグで敗退した。

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