東洋経済オンラインとは
ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

不動産会社も敬遠した広大な"廃墟"が「子どものアートの森」に変身——理想の買い手を見つけた空き家マッチングの力

12分で読める
廃墟
2017年ごろは雑木林や竹林に覆われて“廃墟”となっていた(写真:家いちば提供)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES
お茶も手作りの陶器でおもてなし(写真:筆者撮影)
すっきり整えられた敷地内には謎のアートも(写真:筆者撮影)

ただ、空き家が話題になり始めてこの10年余の変化を考えると、今後もまだまだ変化は続く。ITリテラシーの向上、DIYやリノベーションの普及、古民家カフェ増加による古い建物へのアレルギーの払拭、コロナ禍での働き方の変化、多拠点化の推進など社会の変化が空き家、地方への目を変えてきたが、今後はAIも後押ししてくれる。

「AIは専門知識や技術を持たなくても情報にアクセスしやすくなる、発信しやすくなるという意味で情報とスキルを民主化してくれるツールです。それによって空き家の情報が発信、アクセスしやすくなる、つまり不動産の民主化が進めば、事業者を通さず、不動産を自由に選択でき、選択肢が増えるようになるかもしれません」(藤木さん)

AIが空き家、ひいては不動産市場全体を変えていく未来があり得るのである。

手をつけられない空き家が増えている

生まれ変わった鴻巣アートの森を藤木さんと訪れた帰り、あちこちで空き家を見かけた。すでに10年、20年と放置された住宅は鬱蒼とした雑木林、竹林に飲み込まれ、敷地内に入ることすらできなくなっている。

こうなってしまった場合、問題を解決するためには巨額の費用が必要になるだろうが、おそらく、所有者は誰もそれを払いたがらないだろう。かくして不動産は死んでいく。いろいろ事情はあるのだろうが、放置せず早くに使ってくれる人に渡せていれば、幸せな場に生まれ変われたかもしれないのに。残念に思わざるを得ない。

【写真を見る】不動産会社も敬遠した広大な"廃墟"が「子どものアートの森」に変身——理想の買い手を見つけた空き家マッチングの力(21枚)
雑木、竹藪の向こうに放置されたままの家が見えるが、近づくのは容易ではない(写真:筆者撮影)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数