制限速度は、Aのほうは時速130kmが多く、SSは走行した限りでは時速110km程度が多かったが、走行している感覚としては両者に大きな違いはない。
イタリアは国土の北部にはアルプス山脈が、また半島の背骨にはアペニン山脈が走る「山岳国」でもあり、勾配、カーブ、トンネルといった難所も多く、整備された高速道路は国内の移動でも大きな役割を果たしている。
AとSSの両者を合わせた高速道路の総延長は7000kmに達し、イタリアの生活と経済を支えているのだ。
今回は、ナポリを起点に近郊のポンペイ遺跡やソレント、アマルフィ海岸などの世界的に有名な保養地に加え、靴になぞらえることの多いイタリア半島のかかとの付け根付近まで足を延ばしたため、AにもSSにもかなりお世話になった。
工事中の道路も多いため、車線が半減する区間では渋滞も見られたが、おおむね快適にドライブすることができたのも、充実した高速道路網のおかげである。
物価は高くても高速料金はリーズナブル
通行料金はナポリの環状線とその付近では、1回2.3€(現在のレートでおよそ430円)。それ以外の区間では距離制となっているが、日本と比べるとかなり安い。
今回の旅で、イタリアの物価が日本をはるかに上回っているのを実感したが(レストランでパスタなどの一品料理は、おおむね20€=3700円、ペットボトルの水は500ccが観光地で2.5~3€=500円前後)、高速料金だけは庶民の味方である。
なお、イタリアの高速道路も日本より早く日本のETCにあたる「テレパス」が導入され、さらに専用機器のいらない非接触のシステムも導入されつつあるが、南イタリアでは相変わらず現金やクレジットカードでの支払いをするクルマが多く、こうした従来のゲートはかなり行列ができていた。

