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ニチバンの隠れた名作「たばねら」…セロテープやケアリーヴではなく《野菜結束テープ》が倒産危機の会社を救ったワケ

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たばねらテープ ニチバン
野菜結束テープ市場でシェア7割の「たばねら」テープ(写真:ニチバン提供)

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「たばねら」という単語を聞いたことがあるだろうか。おそらく多くの人は知らないだろう。

だが、見れば一目瞭然だ。まずは、スーパーに買い物へ。野菜コーナーに新鮮なネギが3本。「そう言えば、冷奴の薬味が切れていたっけ」──そのネギをまとめている紫色のテープ。それが「たばねら」だ。セロテープ®で有名なニチバンが販売するたばねらは、野菜結束テープ市場でシェア7割と圧倒的な支持を集める、隠れたヒット商品だ。

ニラを束ねているのがたばねらだ(写真:ニチバン提供)

従来、野菜の結束は、輪ゴムやわらひも、紙の帯をステープラで止めるなどの方法で行われており、作業者の大きな負担となっていた。1974年頃、農家からの「もっと簡単に野菜を結束できないか」という声を受けて開発されたのがたばねらだ。

テープ同士はくっつくが、野菜には貼り付かない

たばねらは、テープ同士はくっつくが、野菜には貼り付かないという特徴を持つ。

「テープというのは、貼る物の凹凸に柔らかくなじんでいき、密着する仕組みになっています。たばねらの場合、テープ同士は密着する一方、野菜の凹凸にはなじまない設計を施しました。4~5年に及ぶ100種類以上もの試作の末、磁石同士や金属以外のものに対しては反応しない、磁石の『磁力』のような粘着剤の開発に成功したのです。もちろんこの粘着剤は、食品に貼っても安心です」(ニチバン事業戦略本部・松村翔氏)

さらに画期的だったのが、結束機器をセットで販売したことだ。これがあれば、客は手でテープを止める手間を省ける。

たばねら専用の結束機器(写真:ニチバン提供)

野菜を機器にセットする。その上からレバーを下ろす。「ガチャン」。終了。これまで、手作業で野菜を縛ったり結束したりしていたのが1秒もかからず、結束できるようになった。

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