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「患者が痛みで泣き叫ぶのに耐えられず」手術室から逃げ出し医師を諦めた…"気が優しかった"偉人の飛躍

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(写真:Romaset / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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その後、診療所をいったん閉めて眼科医を始めるも、やはり患者が来ないため、執筆に専念することを決意。世界中が知るミステリー作家として大成することになる。

失敗だらけでも続いていれば「適職」だ

朝ドラ「風、薫る」では看病婦のフユ(演:猫背椿)が、卒業した4人に「しぶとく残ったのは この4人か やっと1人前だね」と声をかける場面があった。

これからも4人は、医療の現場で幾多の壁にぶつかりながら、日々悩み、時には「この仕事に向いていないのでは」と落ち込むこともあるだろう。

だが、これは看護婦に限ったことではないが、どんなかたちでも続けられているということだけでも「自分はこの職業に向いている」と胸を張ってよいだろう。

一方で、たとえドロップアウトしたとしても、絶望するには値しない。ダーウィン、大村益次郎、コナン・ドイルのように、自分らしく輝く道に進むきっかけにすれば、よいのだから。

そういう意味では、看護学校を卒業したものの、教会で伝道者になる道を選んだ泉喜代(演:菊池亜希子)や、結婚の道を選んだ柳田しのぶ(演:木越明)、そして、親しい患者の死に接して退所の道を選んだ東雲ゆき(演:中井友望)らの、今後も楽しみである。

【参考文献】
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
櫻庭由紀子著『戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり』(内外出版社)
松永俊男著『チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会』(朝日選書)
大村益次郎先生伝記刊行会編著『大村益次郎(復刻)』(マツノ書店)
木村紀八郎著『大村益次郎伝』(鳥影社)
ジュリアン シモンズ著、深町眞理子訳『コナン・ドイル』(東京創元社)

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