いずれも歴史ある文化資源であることから、「北区マスタープラン」において、「飛鳥山公園や旧古河庭園などの文化資源と調和したまちづくりを進めることで、文化・自然を感じられるゆとりある市街地の形成を図る」と定められている。
飛鳥山公園と旧古河庭園の存在が、西ケ原を開発の波から守っているのだ。
公共施設の集積
西ケ原が再開発されない理由の2つ目は、公共施設の集積にある。
前編で伝えたように、西ケ原には滝野川警察署、滝野川消防署、滝野川会館などの公共施設が建ち並んでいる。なぜかというと、西ケ原はかつての滝野川区における行政の中心地であったからだ。
現在の北区は、1947(昭和22)年に王子区と滝野川区が合併して誕生した。滝野川区は1932(昭和7)年に滝野川町から成立しており、1927(昭和2)年には西ケ原に滝野川警察署が建てられている。
滝野川区時代、西ケ原には滝野川区役所が存在し、北区が成立したあとも滝野川支所として使われていた。現在は滝野川会館に建て替えられている。

