それは「安心」と「自由」です。
お金が増えたことで、人生の不安が減りました。やりたいことに挑戦しやすくなり、毎日をもっと前向きに楽しめるようになったのです。
よく「お金のことなんて気にせず、とにかく好きなことだけ追いかければいい」という意見を聞きます。それも素晴らしい考えです。でも現実には、お金がないことで選択肢が狭まったり、挑戦する勇気を失ったりすることもあります。それは、あまりにももったいないと僕は思うのです。
僕自身、投資をして経済的な安心を得たことで、心の中の「不安」が消え、やりたいことに挑戦しやすくなり、毎日をもっと前向きに楽しめるようになりました。
人生の基本設定が不安から「安心」、そして「楽しむこと」へとシフトしたのです。わが子たちにも、ただお金を増やすだけでなく、そのお金を「喜びに変える意識」を持って、安心して好きなことに自由に挑戦できる人生を歩んでほしい。そう願いながら僕は、今は高校生の2人のわが子が小学生の頃からマネー教育をしてきました。
投資を始めると社会への関わり方が変わる
マネー教育といっても、わざわざレクチャーのようなことをする必要はありません。生活の中で、さりげなく教えればいい。
例えば、スーパーマーケットに買い物に一緒に行ったとき。商品棚を見ながら「同じものなのに大手メーカーとプライベートブランド、なんで値段が違うと思う?」「小容量より大容量のほうがオトクじゃない?」「豚肉が20%引き! いくら安くなってる?」……、などと問いかけます。
そして買うものをすべてカゴに入れたら、レジでお金を払う前に「全部でいくらになる?」と計算させてみる。当たったら、おやつをおまけで買ってもいいよ、なんて言うと、子どもは俄然やる気になります。スーパーマーケットは、マネー教育を実践する絶好の場所なのです。
また、おこづかいについては、わが家では月々定額で払っていますが、その中には家の手伝いも含まれます。それ以上、おこづかいが欲しいときは、草むしりや窓ふきなど別途、手伝いをする。定額制とジョブ型を組み合わせた形です。
さらに「投資」も、小学生の頃から一緒に始めました。
子どもたちが10歳のときに投資用口座をつくり、そこから毎年のクリスマスプレゼントは投資信託です。証券会社からもらってきたパンフレットを子どもたちと見ながら、「今年はどれにする?」と話し合って購入します。
そこから特に売買することもありませんが、子どもたちが高校生になった今、口座を確認すると日本の大学なら、学費は十分にまかなえるくらいの金額に、しっかりと育っています。親としては、うれしいですよね。何より子どもたち自身にとって、これはものすごく心強い「自立の切符」になったはずです。「いつでもパパと喧嘩して縁を切っても生きていけるぞ」って(笑)。
そして投資の価値は、お金が増えることだけではありません。もっと大きいのは、子どもが社会との関わり方を変えられることです。

