投資を始めると、世界の出来事が他人事ではなくなります。街で企業の店舗を見れば、「ここに投資しているな」と思う。海外旅行に行けば、「この国の経済はどうなっているんだろう」と興味を持つ。単なる「傍観者(オブザーバー)」ではなく、社会や経済の「当事者(プレイヤー)として物事を見るようになるのです。つまり、社会に対する関わり方が「受動態」から「能動態」に変わる。
これは将来、子どもが自ら価値を生み出し、稼いでいく力につながるでしょう。
汗をかいて知る、お金の本当の価値
投資の大切さはわかった。でも、どうやって子どもに教えればいいのか。そこで僕が提案したいのが「クイズ形式」です。
例えば、「将来、自分のお金を増やすためには、何をすればいい?」と子どもに問いかける。「節約する」「勉強して稼げるようにする」「投資をする」など、こちらからもある程度、選択肢を与えながら子どもに考えさせると子どもは、必ずしも正解が一つではないというマネーの仕組みを知ることができます。
もちろん教科書上の知識として「投資とは」、あるいは「株式と債券の違い」を理解することは大事ですが、本当の意味でお金の実態を知るには、やはり「自分で稼ぐ大変さを知る」経験に勝るものはありません。
先述したように、わが家は「小遣い制度」に、家事をやったらプラスアルファで稼げる仕組みを取り入れていますが、なんだかんだ言ってボクも甘やかすタイプなので、子どもたちはまだ「1時間必死に働いて時給1000円を稼ぐ」という本当の辛さまでは、実感しきれていませんでした。
ところが最近、高校2年生の娘が、回転寿司店でバックヤードのアルバイトを始めたんです。派手なことに憧れる年頃ですが、裏方でシャリにネタをのせてレーンに送り出すという、非常に地味で大変な仕事を経験しています。とてもいい経験だと思っています。
アメリカの大学では、毎日TikTokばかり見ている子より「アルバイト経験がある子」のほうが評価されるので、こういった経験は受験にも有利になります。何より、華やかなフロアではなくバックヤードで働く大変さを若いうちに知ることは、これ以上ない財産になるでしょう。
自分で汗水を垂らして「8時間働いて、これだけ!?」という辛さを体感したその瞬間、子どもは初めて「3000円の服を買うとき」に、本当の意味でお金の重みを感じ、お金の本当の価値を理解すると思います。
自分の好きなことで「稼ぎ」、賢く「節約し」、未来のために「投資」する。そして、得られた果実を「安心」と「喜び」に変えていく。これからの子どもたちにはそんな力をつけていってほしいと願っています。そのきっかけとして、親子でお金や投資についてクイズを交えながら学び、語り合ってみてください。
あなたのお子さんが、お金に縛られず、自由に好きなことに挑戦できる未来を応援しています!


