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キャリア・教育

誰が言い始めたかわからず、内容の真偽が不明瞭でも…なぜか《陰口やうわさ話》が絶えない職場の「致命的な構造」

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「陰口」「うわさ話」が社内に広まる過程と、その対処法を解説します(写真:やまたつ/PIXTA)
  • 武田 英彦 ピースマインド EAPコンサルタント 公認心理師・臨床心理士 キャリアコンサルタント
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上司との関係性が希薄であったり、意見を述べることで評価に影響するのではないかといった不安があったりする場合、人は安全な第三者に感情を吐き出そうとし、それが陰口やうわさ話という形式を取ってしまうのです。

たとえば、「あの発言は配慮に欠けると感じた」という思いを当事者に伝えることで、誤解やわだかまりが解消される場合もあります。しかし、それができないと、不満は別の場所で共有され、組織内で拡散していきます。最初は小さな違和感だったものが、やがて「○○さんはいつも人を軽視する」といった断定的な評価へと変化してしまうこともあります。

つまり、問題の本質を解決するには、「陰口を禁止すること」ではなく、「本音を直接伝えられる環境を整える」ことです。建設的な意見交換が可能な風土づくりが不可欠です。

「率直な情報共有」へと転換させる仕組み

(2)「禁止」ではなく「心理的安全性の向上」へ

『企業実務7月号』(日本実業出版社)。書影をクリックすると企業実務公式サイトにジャンプします

陰口やうわさ話を一律に禁止しても、問題が表面化しなくなるだけで根本的な解決にはなりません。心理的安全性が確保された場では、否定的な意見や違和感であっても率直に共有することができます。その結果、陰口やうわさ話ではなく、当事者間の対話という建設的なかたちへと転換されます。

不満をため込まず、その都度整理し、組織として向き合う仕組みの整備こそが、根本的な解決に結びつきます。

ある会社では、チームミーティングの際に「ネガティブなことを話す時間」を設け、その場で出た課題に対して必ず1つ以上の解決策を検討する取り組みを行いました。その結果、上司とのコミュニケーションが促進され、翌年のストレスチェックでは「上司によるサポート」などの項目が大幅に改善しました。

ネガティブな話もオープンにして、解決策を共に考えることができれば、不満は組織改善の材料へと変わります。

(3)リスペクトある関係性の構築

お互いを尊重し、信頼している間柄では、問題が起きた際も第三者に吐き出すのではなく、直接相手に伝えることで改善を図ることができます。したがって、会社としては、心理的安全性を確保し、互いにリスペクトできる関係性の構築を支援することが、職場の健全性を守る鍵となります。

武田 英彦(たけだ ひでひこ) *公式サイトはこちら
ピースマインド株式会社 EAPコンサルタント、公認心理師・臨床心理士。国立精神・神経医療研究センターで臨床検査、東京都知事部局で職員のメンタルヘルスケアに従事。その後、ピースマインド株式会社に入社。EAPコンサルタントとして社員と企業向けのコンサルティング業務を担当している。

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