周辺に店舗は少なく、戸建てや小規模な集合住宅が並んでいる。街を歩いていると、ところどころに居酒屋などの商店を見かけるものの、まとまった商店街はない。
駅の3、4番出口の間には、要町通りと書かれた幹線道路が通っている。駅の出口付近には、セブン-イレブンやディスカウントストアのBig-A、ガスト、ツルハドラッグ、キャンドゥなど見慣れたチェーン店が並ぶ。だが生活に必要な最低限の物が揃うくらいで、店舗数は非常に少ない。
これまで本連載で扱ってきた再開発されない街では、街の大半が低層の建物でも駅前の幹線道路沿いには中層マンションが並ぶパターンが見られたが、小竹向原では幹線道路沿いの建物も2~5階程度の高さである。
一部に大規模マンションが建っているものの、タワマンや高層ビルはなく、要町通りを走る車の音を除けば非常に閑静な住宅街である。確かに上京したての新社会人が住むには少々刺激が足りないかもしれないが、落ち着いて暮らせそうな街だ。
長らく農村だった
東京23区とは思えぬ低層で閑静な街並みの小竹向原は、どのような変遷で今の姿になったのだろうか。
練馬区では、縄文土器をはじめとする遺跡や文化遺産が数多く発見されている。小竹向原駅から徒歩5分ほどの場所にある小茂根図書館の一帯は根ノ上遺跡といわれ、旧石器時代から縄文、弥生、古墳、平安にわたる遺跡が発掘されている。板橋区の向原にも、旧石器、縄文、弥生時代の遺跡である向原遺跡が存在する。
