実はこの作品、数年前に大ヒットした「Vampire Survivors」というゲームにそっくりである。「Vampire Survivors」は人気すぎるがゆえに類似作品がたくさん出てジャンルになったほどで、てっきり筆者はその流れに乗ったゲームかと思っていた。
しかし、「呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON」を開発するのは「Vampire Survivors」を手掛けたチームである。人気ゲームを真似たのではなく、むしろ本家にキャラゲーを依頼している状況なのだ。
つまり、単に「呪術廻戦」のゲームを作るのではなく、「Vampire Survivors」という人気ゲームの力を借りている、あるいは互いに持ちつ持たれつな状況になっている。
それこそファミリーコンピュータの時代は「適当にキャラクターのガワを被せておけばよい」といった雰囲気だったが、次第にそれが変化し、いまやマンガ・アニメがビデオゲームの特性を借りるといった状況になりつつある。
IPもビデオゲームも尊重するキャラゲーの時代
筆者はこの流れが、ビデオゲームが文化として認められつつある証左のひとつだと考えている。
ビデオゲームはほかの文化と比較するとまだ新参ものだが、それでも成長・変化を続けている。新たなジャンルが増え、遊ぶ層も変化しているし、新しいクリエイターもどんどん出てきている。
となると、ほかの文化とコラボレーションするときのやり方も変わり、より良くできるようになる。当然ながら互いの長所を活かしたキャラゲーになるのがベストなわけで、それが実現できる状況になってきているのではないか。
もっとも、今回発表されたのは「ワンピース」や「呪術廻戦」という超ビッグタイトルの話ではある。規模の小さい原作タイトルになると、コラボレーションできる相手はどうしても限られてくるだろう。貧弱な予算で雑なコラボをすれば、クソゲーは生まれうる。
ただそうだとしても、もはや「キャラゲーはクソゲー」の時代ではなくなったのではないか。ファミリーコンピュータから42年以上も経過すれば、常識もすっかり変わるものである。

