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官僚養成学校ともいわれる東大「教科書を読み込んでも、解けない人にはまったく解けない」入試の難問を東大合格者が解説

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市役所の看板
「市長になったつもりで」取り組まなければ解けない問題とは?(写真:pasta/PIXTA)
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こうした「統廃合でサービスが受けにくくなること」が、「生活上の問題」として挙げられることなのです。

「行政上の問題」を考える──市長になったつもりで

ここまで、「生活上の問題」について触れてきました。しかし、難しいのはここから。「行政上の問題」です。

「生活上の問題」ならば、私たちも合併は経験していないにしても毎日「生活」しているので、比較的想像しやすいですね。しかし、「行政」は違います。市政に関わった経験がある人というのは、なかなか少ないですよね。そういう「ちょっと自分から遠い仕事」のことは、想像し難いものです。

こういう時は、思い切って市長になった気分になってみましょう。新A市の市長に自分がなったとして、山間部のことについてどのような問題が生じると思いますか?

例えば、新しい市役所を束ねるのは骨が折れそうですよね。今まで自分の地域のことだけを考えていればよかった人たちが集まって、合併したほかの地域のことまで考えなければならなくなります。「山間部ってどんな生活を送っているんだろう?」「この地域ではどういう問題が発生しやすいんだろう?」と考えなければなりません。

今まさに解いているように、こういう「他の地域の人ってどういう生活してるんだろう?」と考えるのは、東大の問題として出題されるぐらい難しいことです。合併したら、それをやらなければならないわけです。

こうなると、合意形成はとても難しくなりそうですよね。「B町としてはこれは譲れない!」「いやでも、C町としてはこれはやってほしいな」「F村としてはこういうことは絶対忘れないでほしい」と、いろんな市町村の事情を考えて話し合いや合意形成をするのは大変そうです。

ましてそれが山間部のこととなると、とても難しいです。新A市にとって、山間部の住民は少数派でしょうし、生活環境が他のA市の市民とは違っているでしょう。そういう人にも満足してもらえるようなサービスを提供するのって、難しそうですし、考えるのも大変そうです。

こういう「合意形成の難しさ」「意見の反映の難しさ」が、「行政上の問題」なのです。

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