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米中の「建設的戦略安定関係」が示したトランプの「非価値観」外交、日本はリアリズムを基に外交を再構築すべきだ

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(撮影:今井康一)
  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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米中関係が質的に変化しつつある。アメリカのトランプ大統領が中国を訪問し、5月14、15日に習近平国家主席と会談した。〈習近平国家主席は14日午前、中国を国賓訪問中のトランプ米大統領と北京の人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。習主席は「中米は共通利益が相違点を上回り、中米それぞれの成功は互いにとって機会であり、中米関係の安定は世界に利益をもたらす。両国は対立する相手ではなくパートナーとなり、互いに成果を挙げて、共に繁栄し、新時代における大国間の正しい付き合いの道を歩むべきだ。私はトランプ大統領と、両国及び世界に関わる重大な問題について意見交換を行い、中米関係という巨大な船の水先案内と舵取りをしっかりと行い、2026年を中米関係にとって過去を継承し未来を切り開く、歴史的かつ象徴的な年にすることを望んでいる」と強調した。〉(5月14日、「人民網日本語版」)

佐藤優氏によるコラム。ビジネスパーソンに真の教養をお届け。【土曜日更新】

習近平氏の認識は、①中米の共通利益は相違点を上回る、②中米関係の安定は世界に利益をもたらす、③中米はパートナーとなり、共存し、新時代における大国間の正しい付き合いの道を歩むべきだというものだ。習近平氏が指摘した以上の3点は社交辞令ではなく、中国の本音と筆者はみている。

「建設的戦略安定関係」

さらに注目されるのは「建設的戦略安定関係」という合意が両者間でなされたことだ。

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