「アイリーンに頼んで、娘と話してもらいました。炎天下のモールで3時間、娘と向き合ってくれて。もちろん、それだけで完全に改善することはないのですが、その存在がとても心強く、1人で抱え込まなくてよかったと感謝しています。離婚した後も、アイリーンは何かあると相談する仲です」
「毒」は出させたほうがいい
娘の反抗期を経て、武田さんは「毒は出させたほうがいい」と確信したという。
「思春期にぶつかってくるのは、子どもが親を信頼しているから。抑えつけると、大人になってから“毒”が出てくるかもしれません。社会人になってから無気力になったり、挫折から立ち直れなくなったりすると、すごく困りますよね。スポーツで汗をかかせたほうがいいように、感情も発散させてあげることが大事だと思います」
子育てに奮闘する人たちへ、武田さんはこんな言葉を贈る。
「渦中にいると、この苦労はいつ終わるんだろうと感じるのですが、今振り返ると、子育てはあっという間でした。アメリカでは、妊婦さんを見かけると『エンジョイして!』と声をかけるんです。大変でも、今しか感じられないものがありますから。
余裕のない毎日でも、楽しもうと自分に言い聞かせて乗り切っていくと、意外なほど早く過ぎ去っていくかもしれません。子どもはすぐに大きくなってしまうから、この瞬間を噛み締めてほしいですね」
