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ライフ #国際結婚、そのあとで

26歳で初対面の男と挙式し…勘当されても"国際結婚"した《82歳女性》の"激動の50年" 離婚も考えた夫を看取った理由は

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山内政子さん
スペイン人の夫と結婚した山内政子さん(82歳)に話を聞いた(写真:筆者撮影)
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「当時、1年間一緒に住んでいなければ結婚は解消できる、と聞かされていたの。父は、日本にいれば私が諦めるだろう、と思っていたみたい」

父は、政子さんのパスポートを無効にできないかと手続きを試みた。それでも、彼女の決意は変わらなかった。やがて両親から勘当を言い渡される。

結婚当初の苦闘を語る政子さん(写真:筆者撮影)

困ったのは渡航費だった。親からは一銭ももらえない。

すると、スペインの夫が送金してくれたが、事情を知った友人や恩師たちも動いた。

「みんながアルバイトなどで貯めたお金を、寄付してくれたの。『持っていきなさい』って」

そうして1971年、政子さんは勘当されたままスペインへ渡った。

「逃げ出したかったんだと思う」

新婚生活は、スペイン北部の海辺の町・サンタンデールにある夫の実家から始まった。

義両親は政子さんを温かく迎え、義母は料理を一から教えてくれた。

「私、お米が鍋で炊けることすら知らなかったの。本当に世間知らずだった。フィレ肉ばかり買って、生活費が2週間でなくなってしまったこともある」

スペインに渡って間もない頃。夫から贈られたコートを羽織って。義父と夫とともに(写真:山内政子さん提供)

戦後の東京で、画家の父から「好きなことをひとつ見つければいい」「これからは女性もしっかりしないと世の中に通じない」と育てられた政子さんは、家事をほとんど知らないままヨーロッパへ渡っていた。

「お義母さんのおかげで、やっと一人前の女性になれた。違う国に来て、少し人間らしくなった気がするの」

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【「苦しんだ記憶はない」】

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