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2023年閉店した東急百貨店本店はなぜ渋谷駅から離れた場所に建てられた?東大推薦合格者が語る「知を広げる街の歩き方」

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2023年に閉店した東急百貨店本店
2023年に閉店した東急百貨店本店(写真:渋谷道玄坂公式サイトより)
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目立ったランドマークだけがまちではありません。日常的に地元のまちを歩く中でも、「この看板は誰が建てたのだろうか」とか、「この建物はいつできたのだろうか」など、いろいろなものを考える余地はあります。

ただ、その5W1Hがそもそも考えつかない……なんて方も多いはず。これらの疑問を発見するには、あらかじめいくつかの視点をもっておく必要があります。私が使っている3つの視点をご紹介します。

視点1「前提を疑う」

1つ目の視点は「当たり前を当たり前だと思わないこと」。私たちはついつい社会にあるものを「そういうものなのだ」と信じてしまいます。ですが、まちを歩いていると、「意外に当たり前ではないことも多いのだ」と気付く場面も出てくる。

たとえば、私の通う東京大学の最寄り駅「本郷三丁目駅」。東京メトロ「本郷三丁目駅」の所在地を調べると、名前に反して「文京区本郷2丁目」に位置するとわかります。「本郷三丁目」を冠しながら、実際に位置するのは2丁目……これは一体どういうことなのでしょうか。

「駅は駅名通りの所在地にある」と思い込みがち。しかし、有名な例で言えば「品川駅は品川区ではなく港区にある」「学芸大学駅が東京学芸大学の最寄りではない」など、駅名と所在地が一致しないこともあります。そして、この前提を疑うことで、「なぜ本郷三丁目駅が本郷2丁目にあるのだろうか(what)」と疑問をつかめるのです。

ちなみに本郷三丁目駅の場合は、昭和40年頃に実施された区画整理にて、かつて駅の周辺にあった小範囲の地名を廃止して「本郷」に統一させたことに由来するようです。

他にもいろいろな前提へ疑問を提示してみましょう。ここで私から練習問題をひとつ出題します。

東京の池袋周辺は東京23区のうち「豊島区」と呼ばれます。この「豊島」という地名ですが、池袋は島であるどころか、むしろ都内でも内陸寄りにあり、暗渠化が進んだ今となっては川の一本すら見かけられません。では、なぜ「豊島」には「島」の文字が入るのでしょうか。

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【視点2は「比較してみる」こと】

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