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芸人たちの「いじめ告発」になんともモヤるわけ…芸歴25年の40代ベテラン芸人たちが今、いじめを訴える"哀しい事情"

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中山功太 パンサー尾形
配信コンテンツでの告発が賛否を呼んだ、中山功太さん(右)とパンサーの尾形貴弘さん(画像:それぞれ本人のSNSより)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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加えて騒動を複雑にしているのが、「自分はこうだった」「いじめとはこういうもの」などの一般論を持ち込んでネット上で議論する人々の存在。

そもそも芸人たちは「人に見せる」「それで報酬を得る」という前提のコンテンツで発言しているうえに、当事者が著名なだけに一般論が当てはまりづらいところがあります。

「いじめは許されない」という主張に疑いの余地はないものの、もともと芸人は「いじめといじり」「オイシイとシンドイ」の境界線が一般人には見えづらい職業。芸人たちの間には、独自のルールやセオリー、しきたりや矜持があるほか、「イス取りゲーム」と言われる競争の激しさなど、私たちにはわからないことが多々あります。

また、「芸人の間でもルールやセオリー、しきたりや矜持の解釈に個人差があり、それが行き違いとなり、不仲になってしまう」というケースも何度か聞いたことがありました。

特にチームプレーが求められる収録や舞台出演の際は、よかれと思って後輩に厳しく教えようとする先輩芸人が少なくありません。

ちなみに文化人枠の筆者ですらバラエティや情報番組に出演した際、何人かの芸人から収録中にそれらを求められることがありました。そんな芸人の事情がわからないうえに、どちらか一方の情報をもとに一般社会と比べて、「いじめだ」「いや、違うと思う」などと決めつけることの強引さを感じさせられます。

昭和や平成にさかのぼって断罪すべきか?

なかでも驚かされたのは、ネット上の議論が「過去のいじめやハラスメントは、いつまでさかのぼって断罪すべきか」にまで及んでいること。

もし違法行為であれば過去のことも断罪されて当然かもしれませんが、いじめやハラスメントはケースごとに当事者への丁寧なヒアリングが必要であり、ネット上の第三者によって議論がまとまるようなものではないでしょう。

次ページが続きます:
【なぜ中山さんや尾形さんといったベテラン芸人たちが告発を?】

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