2位の恩納村(沖縄県、13.68%)と3位の箱根町(神奈川県、12.17%)、4位の倶知安町(北海道、10.60%)は、いずれも全国屈指の観光リゾート地。恩納村にはハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄、ハレクラニ沖縄など大型リゾートホテルが集積し、26年4月にはPGMホテルリゾート沖縄も先行営業を開始した。
ただし、恩納村の在留外国人の中身を見ると、リゾート観光地のイメージとはやや違う一面が浮かび上がる。
同村に立地する沖縄科学技術大学院大学(OIST)は22年にノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ氏も教授として在籍するなど、世界各国から第一線の研究者を集めている。在留資格「教授」が135人、「高度専門職」が44人、大学院生とみられる「留学」も207人と、研究都市的な層が存在感を高めている。国際リゾートと国際研究都市が1つの村に同居する、全国でも珍しい構造といえるだろう。
一方、箱根町では、23年8月に特定技能2号の対象分野に「宿泊」が追加されたことで熟練外国人の長期就労が可能になり、旅館・ホテルでの戦力化が一気に進んだ。町内の在留外国人1319人のうち、技人国だけで550人と4割超を占める一方、永住者はわずか55人。「住むため」というより観光業で「働くため」に集まる外国人の街、という性格が浮かび上がる。
倶知安町は、全国屈指の国際スキーリゾート「ニセコ」の中核を成す町。1990年代後半からオーストラリア人投資家・スキーヤーが切り拓いた歴史を持つ。2025年時点でも国籍別ではオーストラリアが371人で最多、これに英国、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、アイルランドを加えた英語圏出身者は693人と全体の4割弱に達する。まさに「外国人による外国人のためのリゾート」だ。
5位の八千代町(茨城県、10.16%)は、日本一の白菜の産地。とくに冬場11月〜1月の東京都中央卸売市場への白菜出荷量の約9割を担う「野菜王国」として知られ、特定技能と技能実習を合わせた労働力が在留外国人2142人の3分の2を占める。
なお、3年前は最大勢力だった中国人は100人ほど減っており、代わってインドネシア人が168人から463人、スリランカ人がゼロから206人と、送り出し国の構造が変化している。
人口5万人超ではトップ3を大阪市の3区が独占

人口5万人超(661自治体)の区分では、意外にも新宿区(東京都)は4位に。代わって大阪市の3区(生野区・浪速区・西成区)がトップ3を独占した。
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【外国人が多い都市部の現状】
