これが父親でなくて何なのだろうか? 実父との連絡頻度は低く、直接会うのは2〜3年に1度ほどだったこともあり、父親としての役割を果たしてくれていた養父とは、親より親らしい関わりが多かったように思う。
兄も筆者もそれなりに懐き、困ったときに頼る相手だと認識していた。実際、兄妹共に母親のことは「あの人」と呼ぶ一方、養父のことは名前で呼んでいた。
再婚10年、調停離婚へ
こうして12年の年月を経て再婚したものの、結果としてその10年後に調停離婚することになったらしい。らしい、というのは、母親と絶縁していて家族とも積極的に関わっていないので、限りなく他人に近い関係だからだ。ここ10年一度も顔を合わせていない養父から電話が来たのは、2026年の年明けごろだった。
「ごめん、離婚することにした」
と、申し訳なさそうな電話がかかってきた。筆者からすると「でしょうね」以外の言葉はなかったので、離婚にも大賛成のうえ、養父との普通養子縁組を解消することに。「兄も私も母と絶縁している時点で結婚するべきではないと気づいてほしかった」と伝えると、「そうだったのかあ」と苦々しそうな声が返ってきた。
だが、養子縁組を組んでいると、実親との離婚後にその関係をどうするかを決めなくてはならない。養父にはきょうだいがいたため、そちらとも話し合ってもらい、筆者に相続させるかどうかを決めてもらうステップが必要だった。
こうした点も、子連れ再婚に伴う課題といえるだろう。養子縁組をするかどうかは各ケースによって異なるが、こうして相続が絡む場合も少なくない。
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【シングルマザーが再婚する前に話し合ってほしいこと】
