近年の外国人観光客は中国、台湾からが多いが、富裕層の爆買いや営利目的の高額転売といった問題はいまのところ起きていない。高江洲氏は「一部の人気作家さんの作品ではあるのかもしれませんが、良くも悪くもそういう話は聞きません」とする。
国内外問わず、陶器好きの人たちが、沖縄のやちむんに興味を持ち、それぞれの考え方や生活にあわせて好きな器を選んで購入する。そんな文化民度の高い客がほとんどという。
「壺屋の良さは流行に流されないこと。それを追って時代に消費されて翻弄されることなく、常に一定の状態でいるのがいい」(高江洲氏)
その姿勢がやちむんの文化のひとつであり、愛好家だけでなく一般層の購入者の民度の高さにもつながっていそうだ。
観光需要の高まりによって生じる危惧
壺屋やちむん通りへの観光客は増えているが、現在はその弊害は表れていない。中国政府による日本渡航自粛要請の影響もとくに目に見えてはないそうだ。
「壺屋やちむん通りが、急に観光客でどっと混雑する様子はあまり想像できません(笑)。文化への意識が高い人が、一定の割合で増えてほしいという願いはあります」(高江洲氏)
これからの課題は、観光客が増え続けるなか、歴史ある通りの景観や雰囲気をコントロールしながらしっかり守り続けていくこと。高江洲氏は「この街と通りの質をこれからも高めて、未来に伝えていかないといけない」と言葉に力を込める。
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【地価の急騰を危惧】
