ちなみに育陶園では、約3000品目のなかで、価格帯は数千円から上は品物によって幅広いが、高級品で器が4万〜5万円、シーサーが20万〜30万円ほど。
注文生産のシーサーの最高額は200万円ほど。その120cmの巨大シーサーは、あるホテルに置かれているという。
一般企業に届かない職人の報酬向上への課題
一方、ものづくりの現場に共通する課題である、職人の生活の厳しさは、やちむんも例外ではない。
昔は、ゼロからのスタートになる職人には修業時期があり、3年ほどでようやく給料がもらえる時代があったが、現在は最初から雇用になり、まず最低賃金で育成していくという。
窯元としては、伝統工芸の発展に向けた職人の待遇向上を掲げるが、持続的な運営との両立はなかなか難しく、一般企業の給料水準には届かない状況が続いている。
ただ、生活をしていけないことはなく、育陶園では技術レベルによってステージを設けて報酬に反映することでモチベーションを高めつつ、彼らの生活を支える。また、勤務形態や休日取得、有休消化など働きやすさの面においては、一般企業以上の充実した環境を構築している。
こうした実情を知ったうえで、職人を志望する人は後を絶たず、離職率も低い。とくに昨今は、人手不足とは無縁という。
それでも高江洲氏は、職人の待遇向上のために、手仕事の価値の啓蒙やニーズの高い商品をいかに作るかに尽力する。その結果、今年は15%ほどの昇給を実現している。
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【爆買いや営利目的の高額転売はある?】
