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「新車価格の約10倍、1650万円のプライスは正常か」…26歳のリーダーが思い描いたトムスAE86「カローラ・レビン」の理想

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トムスヘリテージとしてレストモッドされたトヨタAE86型「カローラ・レビン」(写真:筆者撮影)
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トムスでは、AE86に搭載可能なコンプリートエンジンとして、TRA-4AU135(264万円~)とTRA-4AL165(297万円~)などをラインナップしている。この車両は、TRA-4AL165エンジンをベースに、各種カスタマイズが実施されている(写真:筆者撮影)

旧車をレストア(新車状態に修復・復元すること)するだけではなく、現代の最新技術やパーツを用いてチューニングまで施し、当時以上の性能を手に入れることを「レストモッド」と呼ぶ。さらに見た目は基本的なオリジナルラインを残しながら、例えば空力性能を上げたことで「どこか違うな」と思わせる要素を盛り込むのがレストモッドの定番スタイルだ。

しかし、ハチロクを愛する人の気持ちがわかる26歳の若者は、純オリジナルデザインを死守することを選んだ。とはいえ、できることなら当時以上の性能も持たせたい。そこで、アンダーパネルにトムスが培ってきた空力設計思想を投入し、グランドエフェクトを積極的に活かすことで安定感の高い操縦性を実現している。

自身が担当してきたエアロパーツの3D化、3次元測定などの技術も活かし、車両全体を3Dスキャンして、流体解析によってアンダーパネルを作っているという。見た目には純正そのまま、しかし走らせると別のクルマになっている。そのギャップこそが「TOM'S HERITAGE」というコンセプトの柱だ。

当時のスタイリングにこだわったディテール

AE86のリアビュー(写真:筆者撮影)

ディテールについても妥協はない。この個体の場合、バンパーは程度が良かったので交換せず、もとのパーツに塗装を施した。

その際、現在の車両のように、ボディ面と同じようなつるりとしたバンパー表面とすることもできる。けれど、その質感では当時のイメージとは違ってしまう。そこで、バンパーの樹脂表面の凹凸を残すような塗装を担当者にリクエストした。

「これは残してくださいって。やろうと思えばきれいにもできるけど、それはやらないでくださいと」

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【ハチロクのレストアが実現した経緯と未来】

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