なぜこれほど地方が不利になっているのか?自分の見解では、その要因は大きく2つ。経済格差と、親御さんの意識の差があると考えられます。
経済格差と保護者の進学観が影響している?
まず経済格差の面でいうと、2026年度の東大合格者の7割近くは中学受験経験者です。中学受験をして中高一貫校に入り、そこで6年間をかけて東大合格を目指している人が多い、ということになります。
そして中学受験にかかる費用は年々増加傾向にあり、小学4年生からの対策は当たり前で、今や小1からの中学受験塾、幼稚園からの中学受験塾まで登場しています。そうなると、教育にお金を割くことが難しい家庭では、そもそも東大受験という選択肢を取りにくくなってしまいます。
もう1つは、親御さんの意識です。StudyPlusトレンド研究所「進路と地域に関するアンケート」でも、保護者の進学観と地域性の関係が示されています。
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この表を見るとわかるとおり、北海道や九州の保護者の4割近くは、地元に残ってほしいと考えていることがわかります。
実際に地方の学校を訪問すると、「あまり都会にわざわざ行かなくてもいい」「むしろ都会に行って危ない目に遭ってほしくない」と考える親御さんとお話しすることも多いです。
また、今は親子仲が良い家庭も多く、昔のように「家が嫌だから都会に行きたい」という生徒も減っています。そのため、親の地元志向は、そのまま子どもに伝播している印象があります。
さらに、「親が子どもに地元の大学進学を勧める」背景には、金銭的な要因もあるはずです。東京で子どもが暮らすとなると、家賃も物価も高い。
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【金銭的に厳しい】
