28日の日本市場は日経平均株価が反落。最高値を前日に更新して過熱感が意識される中、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の19営業日ぶり反落を受けて、半導体関連株中心に下げている。債券は下落(金利は上昇)、円は対ドルで159円台前半で推移している。
アドバンテストやルネサスエレクトロニクスといった半導体・人工知能(AI)関連株が下げている。ホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油価格高止まりへの長期化懸念が強い。この日は日本銀行の金融政策決定会合の結果も控えて、手控えムードが強い。長期金利(10年国債利回り)は上昇しており、円はニューヨーク市場終値前後で推移している。
半導体・AI関連株が主導して上昇してきた日本株は、米ハイテク株の一角が売られたことや決算発表を受けていったん仕切り直しになっている。
野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは、日経平均は6万円を付け短期的な過熱感があると話し、SOX反落で半導体関連株中心に売りに押されやすいとみていた。昨日の米国株が日中安値から戻しており、ハイテク企業の決算の上振れが意識され投資家の買い意欲は強く、日本株も売り一巡後は下げ渋りそうと述べていた。
債券
債券相場は下落。日銀会合を控え、積極的な買いが控えられている。
SMBC日興証券の奥村任チーフ金利ストラテジストは、日銀会合では展望リポートの物価見通しや据え置きに対する反対票の動向、植田和男総裁会見が焦点になると指摘。その上で、利上げ時期が後ずれし、6月会合での実施も不透明との見方も広がる中、原油高を背景としたインフレリスクへの警戒が債券の重しになるとしている。
また奥村氏は、市場は「先行きがどうなるかを見ていて、買い向かうことはできないだろう」との見方を示した。
為替
外国為替市場の円相場は対ドルで159円台前半。米国がイラン側の新たな提案を協議していると伝わり、いったんは落ち着いた値動きとなっている。日中は植田日銀総裁の会見が注目で、ハト派的なら160円を試す展開が見込まれる半面、介入警戒が円の下値を支えそうだ。
日銀会合では政策金利の据え置きが見込まれている。野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストはリポートで、あすの祝日も含めて当局の対応が焦点となり、介入やレートチェック、米・イランの合意などがあれば円買い戻しの可能性もあり、目先は神経質な展開となるとみている。
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著者:横山桃花、日向貴彦
