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「収納術」はむしろ害悪?《直木賞作家・小川哲氏》雑談・口臭・片付けの悩みを一掃する「斜め上」の思考法

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(写真:PRISM / PIXTA)

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本記事は『地図と拳』で第168回直木賞を受賞し、2026年5月に『君のクイズ』が映画化されたことでも話題の作家・小川哲氏の初エッセイ『斜め45度の処世術』から一部を抜粋したものです。

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無意味な雑談を避ける方法

昔から〝雑談〟が非常に苦手だった。なぜ苦手なのか、自分なりに分析した結果、ひとつだけわかったことがある。

たとえば僕は、初めて会った人とふたりきりになった時などに「今日暑いですね」と口にできない。なぜかというと、端的に言って意味がないからだ。「今日が暑いかどうか」は客観的な事実によって判定できて、あえて確認するまでもなく、わかりきったことだ。

「今日暑いですね」「はい」という会話はなにも生みだしていない。もちろん、意味のない会話のやりとりが互いに安心感のようなものを与えることもわかった上で、意味がなさすぎて恥ずかしくなってしまう。

僕にとって「今日暑いですね」という言葉が意味を生むのは、相手が暑いと感じているかどうかが不透明な場合だけだ。たとえば相手が普段からサウナの中で生活しており、なにを暑いと感じ、なにを寒いと感じるかが不明であれば、「今日暑いですね」と話しかけることに意味があるだろう。

「いや、そんなに暑いとは思わないですね。普段からサウナの中で生活しているので」という返事がもらえたら「なるほど、普段からサウナの中にいる人は、猛暑でも暑いと感じなくなるのか」という学びを得る。

小川哲氏(写真:CEメディアハウスプレスリリースより、撮影:佐山裕子)

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【口臭が気になったことから考えた】

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