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母の再婚相手「大学なんて穀潰し」進学妨害された鮎川ぱて氏が東大ボカロ音楽論の超人気講師を経て得た"呪いからの解放"

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鮎川ぱてさんのアイコンイラスト
鮎川ぱてさんのアイコンイラスト(イラスト:鮎川さん提供)
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最初は英語1教科と小論文で入れる慶應義塾大学のSFCを志望していた鮎川さん。しかし、みるみる成績が伸びて、センター試験では728/800点を記録。最終的には東大に合格することができました。

「最初は何教科もある国立は考えていなかったんです。1教科で入れるなら慶應SFCにしようと英語を勉強し始めました。でも、そうしたら手応えが案外悪くないんです。

じゃあ英語と数学と小論文を使う入試にしようと思ったのですが、2教科で模試をやっても、成績が悪くないんです。『あれ、SFC以外は諦めていたけどこれもしかして?』と思ってそこから1教科ずつ攻略していきました。

もしかしたら英数物理とかで私立の工学部に行けるかなと思っていたときもありますが、まさか理科2つ使う国立に手が届くとは思っていなかったんです。

高3の10月に化学をゼロからやっと始めて、センター試験の直前にセンターの範囲までの化学をギリギリ間に合わせて、そこから東大の2次試験のために化学IIを初めて勉強し始めました。

『超進学校の子は高1で終わらせてる内容を、いまさらなにやってるんだ』と泣き泣きでやってましたね(笑)。本番10日前に初めて見た高分子コロイドの分野が本番でも解けた幸運もあって、東京大学の理科1類に合格することができました。

この成功経験は、後述する「何歳だろうとやりたいことを取り戻せる」というその後の自分の考え方の根拠にはなっているかもしれません」

地方の学校から圧倒的な伸びを見せての合格に、鮎川さんは「音楽をやっていたことが大きいのではないか」と考えます。

「音楽理論は多分に数理的で、論理的・代数的な考え方が要求されます。自己解釈としては、音楽を真剣にやってたから、音楽をやって鍛えた論理力が受験数学などにも応用できて、思ったより成績が上がったんだと思います」

母親の再婚相手に「穀潰し」と言われ進学を断念

大学に入ってからの鮎川さんは、進学振り分けで文転し教養学部超域文化科学科表象文化論コースに進んだのち、音楽をやるために数年の留年を経て院への進学を目指しますが、当時いたコースの直上の大学院がギスギスした空間であると感じたため、そこではなく東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻に進学しました。

「現在に至るまでもそうですが、自身の最大のテーマは音楽だったので。それを考えるには別の視点があるんじゃないかということで藝大に行きました。藝大はいい環境で、お世話になっていた先生にも博士課程に来るように促されていました」

しかし、残念ながら鮎川さんの藝大での博士課程への進学は叶いませんでした。その理由は母親の再婚相手にありました。

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【博士進学を断念して就職】

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